強迫性障害の原因

まず初めに、現代の医学では強迫性障害は原因がはっきり解明しておらず、治療法も確立されていません。

そのため、長い間強迫性障害に苦しんでいる方が多いのが現実です。

とは言っても、「原因も治療法も全く分からない」というわけではなく、

ある程度、「原因はこれではないか」「この治療法は効果があるのではないか」といった仮説はあります。

この記事では、一般的に考えられている強迫性障害の原因をまとめています。

 

①セロトニンの機能異常

強迫性障害を持つ人は、セロトニンが不足していると言われています。

セロトニンとは神経伝達物質の1つで、感情をコントロールするのに必要な物質です。

セロトニンの不足が直接強迫性障害に関係があるかははっきりしていませんが、

薬の投与や食事療法などで強迫性障害の症状が軽くなる方もいます。(あくまで一時的ですが)

 

また、セロトニンの不足は長時間のストレスによって起こるとされていて、

・太陽光を浴びる

・適度な運動をする

・人とふれあう

・栄養のある食事をとる

といった行動で、セロトニンの分泌をうながすことができます。

しかし、セロトニンを増やしただけで強迫性障害が治るということはほとんどないので、

やはり根本的な原因とは言えないかもしれません。

 

②もともとの性格

強迫性障害と性格は直接的な関係はないとされていますが、

もともとは几帳面や心配性、完璧主義の人が多いとされています。

几帳面や心配性の人が、ストレスなどの影響によって

「無駄な行動を分かっていてもやめられない」という状態になってしまうようです。

反対に、もともと几帳面でも心配性でもない人が急に強迫性障害を発症することもあり、

一概に「もともとの性格が原因」とは言えません。

 

③大きなきっかけ

強迫性障害は、もともとの性格から徐々に症状が悪化していく場合と、

急に発症する場合があります。

急に発症する場合は、何か大きなきっかけが原因で発症すると考えられています。

例えば、出産や近親者の不幸など、精神的に大きな衝撃や変化があると発症することがあると分かっています。

このような場合は、何かのきっかけで急に治ることもあるようで、

原因がある程度はっきりしている分、治療もしやすいようです。

 

以上のように、強迫性障害の原因を1つに特定することは非常に難しいです。

原因は「人それぞれ」と言ってしまうと無責任に感じてしまうと思いますが、

発症には、性格や育った環境、ストレスなどのいろいろな要因が絡み合っていると考えられています。

現代の医学でも原因を特定することは難しく、

病院やクリニックでの治療も難しいとされていますが、

治療法がマッチすれば、「治すことができる症状」として考えられています。